Country Comparison •対象: 🇯🇵 日本企業 •更新: 2026-10-07

3カ国徹底比較(比・越・印) 時差・英語力・得意領域・給与相場・特有の商習慣を1枚の表で比べる

「海外でエンジニアを採用したいが、どの国から始めるべきか」は、多くの日本企業が直面する疑問です。国によって時差・英語力・得意な技術領域・給与水準・特有の商習慣がまったく異なります。このページでは、主要3カ国(フィリピン・ベトナム・インド)を同一軸で比較し、自社のチーム構成に合った国の選び方を整理します。

3カ国 総合比較マトリクス

比較軸🇵🇭 フィリピン🇻🇳 ベトナム🇮🇳 インド
時差(日本比)-1時間
日中ほぼ完全同期
-2時間
日中7時間同期
-3.5時間
午後4.5h同期・午前PRレビュー
日常の業務言語英語(非常に流暢・準公用語)ベトナム語(BrSEまたは初中級英語)英語(ネイティブ水準・高等教育全編)
日本語対応力一部コミュニティあり(少数)高い(BrSE・親日人材プール多)極めて希少(英語運用が原則)
得意な技術領域フロントエンド、Fullstack Web、QA、UI/UX、CS運用Webバックエンド、モバイルアプリ、理数論理、ラボ専属開発AI/ML、データ基盤、大規模分散、クラウド基盤
シニア月給の目安9.5〜16万PHP
約25〜42万円
4,200〜5,800万VND
約26〜35万円
27〜40万INR
約49〜73万円
注意すべき商習慣13ヶ月給与(12月法定支給)、電力・台風耐性テト賞与(旧正月・基本給1ヶ月)、転職の活発さNotice Period(60〜90日)、オファー辞退リスク
正社員EORの会社負担社会保険約6,230PHP(上限有)+13ヶ月給与社会保険+組合費 約23.5%(上限有)EPF 12%+Gratuity引当 4.81%+保険 約20〜24%
こんなチームに最適英語で密にコミュニケーションしたい、UIやCS運用も任せたい日本語の設計書を活かしたい、専属のラボ型開発チームを作りたいAIや大規模基盤のコアを任せたい、自走型エンジニアを求めたい

給与や法定福利費は2026年10月時点の公開情報と目安レートに基づく概算です。詳細は各国の詳細ガイドをご確認ください。

自社に最適な国の選び方(3つの判断基準)

① 日本語を介したいか、英語で進められるか

日本側の開発陣が英語での仕様書作成やテキスト対話に抵抗がないなら、フィリピンまたはインドが有力です。日本語の設計書資産を活かしたい、またはブリッジSE(BrSE)を挟みたい場合はベトナムが適しています。

② 求める技術の「難易度」と「領域」は何か

Webアプリケーションやスマートフォンアプリの継続開発ならベトナムやフィリピンで十分な費用対効果が得られます。一方で、LLMの活用、機械学習モデルの最適化、高トラフィックな分散インフラの構築など先端領域を求めるならインドに厚みがあります。

③ チームの同期稼働(ミーティング)の頻度

1日中リアルタイムでSlack即答やペアプログラミングを行いたいなら、時差1〜2時間のフィリピン・ベトナムがスムーズです。午前は集中、午後に同期ミーティングという非同期アジャイル開発ができるなら、時差3.5時間のインドがうまく機能します。

国別の特徴と採用時の留意点

🇵🇭 フィリピン:高い共感力とスムーズな英語対話

国民全体が英語に親しんでおり、テキストだけでなく口頭でのミーティングも非常に滑らかです。親切で共感力が高く、チームの輪を大切にします。一方で、台風やインフラの停電に備え、自宅のバックアップ電源や光回線の有無を確認することが実務上重要です。
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🇻🇳 ベトナム:真面目な学習意欲と充実したラボ開発

理数系の基礎学力が高く、日本企業の商習慣を理解したBrSE人材が豊富です。自社専属のラボ型チーム(ODC)を組む実績が多数あります。一方で、IT市場の活発化に伴いジョブホッピング(転職)が起こりやすいため、年1回の定期昇給や技術勉強会支援などリテンション施策が求められます。
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🇮🇳 インド:世界水準のアルゴリズム力とNotice Period

AI・大規模分散システムの領域において圧倒的な人材層を誇ります。主体的なアーキテクチャ提案が得意な一方、現職への退職告知期間が60〜90日と長いため、内定から入社までの辞退防止策(Buyout交渉や週次1on1)を綿密に設計する必要があります。
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🌐 まず小さく試すなら:業務委託からのスタート

いきなり現地法人を設立したり長期の正社員雇用(EOR)を結ぶのではなく、最初の1〜2名はフルリモートの業務委託(コントラクター)として短期間のPoC(概念実証)や小さなタスクから協業を始めるのが最もリスクの低いアプローチです。
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よくある質問

初めての海外採用にはどの国が一番おすすめですか?
社内に英語でコミュニケーションできるメンバーがいるなら「フィリピン」、日本語の仕様書中心で開発したいなら「ベトナム」が立ち上げやすいです。最先端のAIや大規模インフラ開発を急ぐ場合は「インド」が選択肢になります。
複数の国から同時に採用しても問題ありませんか?
時差や祝日、契約・税務の手続きが国ごとに異なるため、最初は1カ国に絞って運用ノウハウを蓄積してから他国へ広げる進め方を推奨します。
給与の支払い通貨は国ごとに分ける必要がありますか?
EORの場合は各国の現地法定通貨(PHP、VND、INR)となります。業務委託の場合は米ドル(USD)建てで統一してWise Business等で送金することも可能です。
確認した情報源
  • Shirube各回廊データ(日本×フィリピン、日本×ベトナム、日本×インド)
  • NASSCOM、TopDev、DOLE・BIRの公開資料(2026年10月照合)
  • 換算レート: 1 PHP ≒ 2.65円 / 1,000 VND ≒ 6.1円 / 1 INR ≒ 1.82円(目安)

最終確認日: 2026-10-07。法律・税率・為替は変わるため、契約や納税の前に現地の専門家または公的機関で再確認してください。